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水牛だより

十七歳に戻れたら

「十七歳に戻れたら」はビオレタ・パラ晩年の歌。50歳近くなってから若い恋人ができて、愛は天使のように翼を広げ、わたしは17歳にもどっていく、とうたう。よろこびに満ちているはずなのに、身にしみとおるように哀切で、一度きいたら忘れられない。

若い恋人もいないし、過去の自分に戻りたいと思うことはないが、ちょっと残念なことがひとつだけある。それは最近知った「月経血コントロール」をためせないこと。骨盤内や子宮をゆるめて膣口を締め、経血を垂れ流しにしないというからだの使いかたがあるらしいのだ。昔の女の人はみなそうしていたというし、あのめんどくささから解放されてみたかったじゃありませんか。いま尿もれが市民権を得て(?)だれも不思議に思わなくなっているけれど、そのうち尿すらも垂れ流しになる前兆だという説もある。女子よ、どうする?
# by suigyu21 | 2008-04-13 21:03 | Comments(0)

何になろうか

学校を卒業してから、ぼちぼちとながらずっと編集といわれる仕事をしてきた。編集といってもその意味するところはとてもたくさんあって、最近はふつうの本のほかにもCDや電子本、コンサートを作ったりもする。会社に所属してはいないが、来る仕事はちゃんとこなしているから特に問題があるわけではない。が、なぜとはなしに成り行きでこうしているという気がしてしかたがない。だからいつもどこかで、次は何をしよう、何になろう、と思っている。学校を卒業するときの気分のままだから、長期のモラトリアム状態とでもいうのだろうか、地に足がついていない。職業を聞かれれば、編集です、と答えるが、心の中では、ホンマかいな(なぜか関西弁!)という声がする。このまま生涯モラトリアムでおわるのだな。
# by suigyu21 | 2008-03-22 15:53 | Comments(4)

隣人を見習う

20代のころはレストランなどで出される一人前の食事が食べきれなかった。おいしいということがほんとうにわかるまで時間がかかったのだと思う。いろんな面で成長が遅いらしい。いまはもちろんペロリとたいらげる。消費カロリーは年齢とともに減っているだろうから、食べすぎないほうがいい。でも目の前にあるものはつい食べて、そしてしみじみおいしいと感じたりする。

犬を飼っている人が言う。犬はおなかがいっぱいになればピタッと食べるのをやめて、食べ物なぞ見向きもしない。だから犬を見習えばいいのだ、と。
# by suigyu21 | 2008-02-10 22:12 | Comments(5)

時間をまとう

きのうは青空文庫製本部のワークショップがあった。午後2時から8時過ぎまで。手を動かしていると、時間のたつのを忘れる。

上製本は2度ためしたので、今回からあまり手間がかからず、同じ作品を100部くらいなら飽きずに製本できるやりかたを模索してみよう。商品化などをこっそり目論んだりしているわけです。かんたん、じょうぶ、しゃれている、と3拍子そろわなければ作る意味を見いだせない性格。これまで教えてもらったことに自分のかんがえや好みを付け足して、ある種のうつくしいかたちに着地したいと思うが、なかなか思うようにはいきません。

手づくりのものには作ったひとの時間がまとわりついているので、それがうっとうしいこともある。手編みのセーターをもらって、ありがたいよりこわいと感じるとか、ね。あるでしょ? だから時間はかかっても、思いはこもらないようにしないといけない。できるのだろうか。。。
# by suigyu21 | 2008-01-20 20:12 | Comments(3)

人生は冬の旅

斎藤晴彦さんが歌う日本語の「冬の旅」(@フランツ・シューベルト)をきいてしまうと、ドイツ語の正統的なものは遅くて聞くのが苦しい。ヘンなものだな〜。単に慣れのモンダイではないと思う。それぞれの言語のモンダイなのだろうか? 斎藤さんは歌手ではなく俳優なので、音楽的な完璧をめざすのではなく、回を重ねるごとにどんどん語りに近くなっていく。

今夜はその「冬の旅」大晦日版です。夜8時から、シアターイワトで。公演後には年越しパーティもあり。ぜひおでかけください。
# by suigyu21 | 2007-12-31 00:18 | Comments(0)