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水牛だより

2010年 10月 26日 ( 1 )

願ひは……

書店で手に取って、おもしろそうと思った本は、少しは考えたりもするけれど、だいたい買うことになってしまう。次のときに、と思っていると、その次のときには書店からなくなっているという経験を何度もしたので、ともかく買っておく。必要な本を探すためにひさしぶりに自分の本棚および本の堆積を見ていて、まだ読んでいない積読状態のおもしろそうな本がたくさんあるのを発見しておどろいた。そうだ、これらをまず読まなくちゃ。図書館で借りる本は返却日が決められているので、それまでになんとか読む。ついそちらが先になって、持っているものはいつでも読めるからと後回しにしているうちに、存在そのものを忘れてしまう。

このごろはゆっくりと本を読む時間というのがとても限られている。なぜだろうかと問うまでもなく、コンピュータの前にでんとすわっている時間が長いからだ。閉館間際の立原道造記念館に行って、展示を見たあとで絵葉書を何枚か買った。その中の一枚には道造自身の筆跡でこう書いてある。

  願ひは……
  あたたかい
     洋燈の下に
  しづかな本が、
     よめるやうに!

道造さま、仰せのとおりでございます。きょうのように雨が降ってぐんと秋が深まった夜は、本を読むのに最適だ。さあ、今夜はマシンを早々にシャットダウンして横になり、ふとんにぬくぬくくるまって、なにか、しづかな本を読もう。洋燈と椅子ではなく、電気スタンドと布団が私にとっての好もしい読書環境です。
by suigyu21 | 2010-10-26 17:22 | Comments(0)