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水牛だより

2008年 06月 24日 ( 1 )

センセイとわたし

片岡義男さん(著者のセンセイ)とわたし(編集者)とでこれまで三冊の小説を作ってきた。高齢者世帯などの定義にならうと、センセイとわたしはまぎれもなく高齢者コンビだ。しかし二人とも自分の年を忘れているのか、どこか年齢不詳な感じがあると言われる。『白い指先の小説』ができたとき、よぼよぼになるまでいっしょに仕事しましょうね、と言ったら、よぼよぼにはならないでしょう、という応えが返ってきた。ずっと年齢不詳でいくらしい。

こどものころ、自分たちがどんなおばあさんになるのかしゃべっていると、わたしは骨と皮でガリガリに痩せた意地悪ばあさん(長谷川町子の描いたような)になるにきまってるとみんなが言う。骨と皮の間にだいぶ余分なものがついて予想のようにガリガリではないけれど、意地悪は好き。父親の『文藝春秋漫画読本』にいつも載っていた「意地悪爺さん」を愛読して、ああいうおじいさんの友だちがいるといいなあと思っていた。おばあさんの友だちはいたが、おじいさんには恵まれなかった。

テディのころの片岡さんには『意地悪な本』という著書があるが、いまも単刀直入な意地悪度が高くて清々しい(笑)。意地悪が好きな編集者にとっては仕事がしやすくて、よぼよぼになるまでやっていけそうな気がするのです。
by suigyu21 | 2008-06-24 17:30 | Comments(3)