白い指先の小説
ここ半年あまり編集に携わってきた片岡義男さんの短編小説集『白い指先の小説』(毎日新聞社)の見本を先ほど手にして、ひとり完成を祝う。今度は小説を書く女性たちが主人公なので、『青年の完璧な幸福』の姉妹編だととらえている。内容をあまり暗示しない抽象的な表紙は淡いブルーの色合いが美しい。装丁は藤田知子さん、イラストは本村加代子さん。
きょうたまたま開いた『本よみの虫ぼし』(関川夏央 岩波新書)に片岡さんの小説についての言及をみつけたのも何かのシンクロかもしれない。
「日本近代文学からは切れているかに見える片岡義男だが、こういった批評的な態度と一種の無常感の両立ゆえに、より広く日本語表現としての文学を考えるとき、彼はそのもっとも重要なにない手のひとりとなるのである。」
同感です。
『白い指先の小説』、内容についてはあえて沈黙を守るけれど、おもしろさは保証します。読んでね。
きょうたまたま開いた『本よみの虫ぼし』(関川夏央 岩波新書)に片岡さんの小説についての言及をみつけたのも何かのシンクロかもしれない。
「日本近代文学からは切れているかに見える片岡義男だが、こういった批評的な態度と一種の無常感の両立ゆえに、より広く日本語表現としての文学を考えるとき、彼はそのもっとも重要なにない手のひとりとなるのである。」
同感です。
『白い指先の小説』、内容についてはあえて沈黙を守るけれど、おもしろさは保証します。読んでね。
by suigyu21
| 2008-06-18 22:18
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