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水牛だより

古いほど美しい

中国南部からインドシナ山岳地帯に暮らすヤオ族の刺繍布を見に行く。
黒い手織布に濃紺、こげ茶、白などの糸で、子どもやお金に恵まれる抽象的な印が一面に刺繍されている。婚礼のとき花嫁がヴェールにするための布で、花嫁の母親が作る。そして婚礼の後はお守りのように身近に置いて、命が尽きると布もいっしょに葬られるのだそうだ。20年から50年前の布は、不思議に古いものほど美しい。
銀座煉瓦画廊で16日(日)まで。

ヤオ族の村に通い続けて、これらの布を集めたのはアーチコレクションの美濃正さん。もう何年も前にデパートの催事場で出会った。タイの少数民族の布展を見に行ったら、そこに出展していたひとりが美濃さんだった。コレクションなどの話がおもしろく興味が尽きないので、そのうち水牛に書いてもらおうと思っている。
その時に買った、びっしりと刺繍された古い布の帽子と折りたたみのできる木製の枕、そして竹で編んだ低いスツールは、みな今も愛用している。枕は頭がむれるということがなく、とてもいい。
古いほど美しい_c0127043_0432027.jpg

by suigyu21 | 2007-12-12 00:43 | Comments(0)