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水牛だより

やる気?

きょうはなにもしたくないなという日は誰にでもあるだろう。わたしにはそういう日が人一倍多いと思う。実際にはあれこれやっているけれども、どうしてもぼんやりしている時間が必要なのだ。なぜなのかよくわからないし、わかってもどうしようもない。なにもしないでいるのが快適なのだから。

こういう状態をあらわすときに何と言えばいいのか。こどものころに暮らした土地のことばがピッタリくる。小学生のころの仙台では「かばねやみ」と言った。中学生のころの松本では「ずくなし」だ。

こどものくせにこたつで寝転んでいると「かばねやみだごど〜」と祖母が言う。体が病んでいる、ということを軽くいうことばだと思っていたが、調べてみると「やみ」は休みの意味のようだ。それでも持って生まれた怠け者の感じがあるので、自分の状態を「かばねやみ」と言ってみるのは好きだ。

信州弁の「ずくなし」をもっともわかりやすく言うなら、気力がない、ということだと思うが、そういってしまうと、なにかがこぼれ落ちてしまう。「ずく」には気力という以外にもっと強い「根性」のような意味もある。ずくがでない、とも言う。ほんとうにまったく、ずくがでないし、ずくなしなのです。


by suigyu21 | 2021-03-01 20:38 | Comments(0)