一杯いかが?
「ル・アーヴルの靴みがき」を初日に観た。カウリスマキ映画の懐かしい顔たちにまた会えてうれしい。役柄は違っても忘れられない顔、顔、顔。
6月9日(土)の一夜だけの満月バーの店主(ママですね)をつとめることになっている。内澤旬子さんのイラストと蒐集本展を彩るお楽しみのひとつ。旬子さんはチイママとして網タイツをはいてがんばる意向のようだ、ははは。中年にさしかかってからお酒、なかでも強いヤツに目覚めて、なおかつ乗りやすいタイプであることは共通しているが、その他はあんまり似ていない(と思われる)ふたりがいっしょに店に立つのであります。どうなるでありましょうか。
バーであるからにはわれわれの「かお」でお酒を売るのだ。どんなバーにしようかと考えているそのときに「ル・アーヴルの靴みがき」を観たら、主人公のいきつけのバーが何度も出てきて、これがすばらしいのだった。あまり賑わってはいないが、常に常連がいる。顔と様子を見ればわかるが、彼らはみんな変人だ。そしてそのバーを守ってもいる。初老のママはいつもおだやかで、右手に酒瓶、左手にグラスを持ち、無造作に酒をグラスに注ぐだけ。コースターなんぞないし、氷や水だってサービスしない。「もう一杯?」とママに聞かれて、「いや、今夜はここまでにしておくよ」と主人公は言う。最後の一杯分の代金がないことをわかってしまうママは「それじゃこれは私からね」と一杯注いでやる。美しい実質だけがある。
あのバーの精神を東京のイワトに持って来ようと決めた。かたちは同じようにはできないにしても、美しい実質は用意しなくてはいけない。考えるのは楽しい。まったく、どうなるでありましょうか、だけど。
6月9日(土)の一夜だけの満月バーの店主(ママですね)をつとめることになっている。内澤旬子さんのイラストと蒐集本展を彩るお楽しみのひとつ。旬子さんはチイママとして網タイツをはいてがんばる意向のようだ、ははは。中年にさしかかってからお酒、なかでも強いヤツに目覚めて、なおかつ乗りやすいタイプであることは共通しているが、その他はあんまり似ていない(と思われる)ふたりがいっしょに店に立つのであります。どうなるでありましょうか。
バーであるからにはわれわれの「かお」でお酒を売るのだ。どんなバーにしようかと考えているそのときに「ル・アーヴルの靴みがき」を観たら、主人公のいきつけのバーが何度も出てきて、これがすばらしいのだった。あまり賑わってはいないが、常に常連がいる。顔と様子を見ればわかるが、彼らはみんな変人だ。そしてそのバーを守ってもいる。初老のママはいつもおだやかで、右手に酒瓶、左手にグラスを持ち、無造作に酒をグラスに注ぐだけ。コースターなんぞないし、氷や水だってサービスしない。「もう一杯?」とママに聞かれて、「いや、今夜はここまでにしておくよ」と主人公は言う。最後の一杯分の代金がないことをわかってしまうママは「それじゃこれは私からね」と一杯注いでやる。美しい実質だけがある。
あのバーの精神を東京のイワトに持って来ようと決めた。かたちは同じようにはできないにしても、美しい実質は用意しなくてはいけない。考えるのは楽しい。まったく、どうなるでありましょうか、だけど。
by suigyu21
| 2012-05-01 12:02
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Comments(1)

松本のなわての裏っ側に「彗星倶楽部」という名前も外観もカッコイイの飲み屋があります。中身はわかりませんけど。
いま、松本にいるせいか、ふと、ままの店の名前で「彗星倶楽部」がかっこいいなと思ってしまった。
いま、松本にいるせいか、ふと、ままの店の名前で「彗星倶楽部」がかっこいいなと思ってしまった。
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