夢と腕時計
去年の夏の暑い日の午後だった。打ち合わせが終わって、片岡義男さんと二杯目のコーヒーを飲んでいるとき、写真集を出せるかもしれない。写真は東京を撮る。タイトルを先に決めたいから考えるように、という課題を与えられた。たまには哲学的なタイトルはどうですか? たとえば『生きる』とか。それは80点、という評価が返ってきた。次に『この世界の出来ばえ』はどうですか? と言ってみると、いいですねえ、それにしましょう、『この夢の出来ばえ』です。一部修正を加えられて(笑)タイトルは決まった。そして秋から冬にかけて何度か撮影のおとももした。しかし写真集そのものにはタッチしていないから、出来上がりを楽しみに待っている、今なのだ。
『この夢の出来ばえ』(フルカラー)と同時に出版される堀江敏幸さんの写真集『目ざめて腕時計をみると』(モノクロ)はなりゆきで編集を担当した。堀江さんとははじめてのシゴトで、しかも写真集なので、とまどうこともあったが(たぶん堀江さんもね)なんとか着地したと思う。正方形のかわいらしい版型、地味なところが目立つ装幀は堀江さんらしい。タイトルは収録されている写真の一葉から取られている。ある本の本文のあるページを撮ったもので、その始まりが「目ざめて腕時計をみると」なのでした。その本とは何か、あとがきで明かされている。
二冊の写真集から何枚かの写真が引き伸ばされて、写真展も開催される。さらに4月15日の午後にはお二人のトークも。写真集、写真展、トークの詳しい情報はこちらにあります。
『この夢の出来ばえ』(フルカラー)と同時に出版される堀江敏幸さんの写真集『目ざめて腕時計をみると』(モノクロ)はなりゆきで編集を担当した。堀江さんとははじめてのシゴトで、しかも写真集なので、とまどうこともあったが(たぶん堀江さんもね)なんとか着地したと思う。正方形のかわいらしい版型、地味なところが目立つ装幀は堀江さんらしい。タイトルは収録されている写真の一葉から取られている。ある本の本文のあるページを撮ったもので、その始まりが「目ざめて腕時計をみると」なのでした。その本とは何か、あとがきで明かされている。
二冊の写真集から何枚かの写真が引き伸ばされて、写真展も開催される。さらに4月15日の午後にはお二人のトークも。写真集、写真展、トークの詳しい情報はこちらにあります。
by suigyu21
| 2012-03-31 13:15
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Comments(2)
おふたりとも、夢の中で撮った写真たちが載っている写真集なんですね。楽しみです。
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さっそく購入!
片岡さんの写真を見ていると、前回はオムライスだったが、今回は寿司が食べたくなる。
片岡さんの写真を見ていると、前回はオムライスだったが、今回は寿司が食べたくなる。