タイの大人
スラチャイ・ジャンティマトンの不思議な散文をまた荘司和子さんが少しずつ訳してくれて、水牛で連載している。彼の言葉からタイがなつかしくせまってくる。最後に行ったのはもう十年くらい前かもしれない。そのときバンコクの路上でだったと思うが、スラック・シワラックさんと偶然に出会った。スラチャイが紹介してくれたその人は、ほどよく藍の色が抜けたタイの農民服に身を包んでいた。そんなひとほかにはだれもいない。だから目立った。『タイ知識人の苦悩』という著書を読んでいたし、タイの友人たちはみな尊敬していたので、会えてうれしかった。人徳としかいいあらわせないなにかがスラックさんのからだからにじみでていることも感じられた。黙っていてもわかった。ほんの短い時間だったけれど忘れられない。
『しあわせの開発学』を読んでいる。タイ知識人の元祖であるプオイ・ウンパーコン博士による経済発展の8つの前提条件は、自由、平和、正義、相互扶助、意義深い目標、よく計画された手続き、効率性、適正な監視下にある権力の慎重な行使、というものだ。さらに経済発展の目標は、収入の向上、健康水準の改善、経済的安定性、富の全国への分配、の4つであった。
『しあわせの開発学』を読んでいる。タイ知識人の元祖であるプオイ・ウンパーコン博士による経済発展の8つの前提条件は、自由、平和、正義、相互扶助、意義深い目標、よく計画された手続き、効率性、適正な監視下にある権力の慎重な行使、というものだ。さらに経済発展の目標は、収入の向上、健康水準の改善、経済的安定性、富の全国への分配、の4つであった。
by suigyu21
| 2012-02-01 16:41
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