手で考える

タイ製の上着は手織りの布の手縫いだ。写真は背中のために二枚の布を合わせてそれを首まわりの別布に縫いつけてあるところ。縫い目を隠そうとしないで、かわいらしく表に出しているところがなんともいえずすばらしい。こんなふうに繰り返しの刺繍のように糸を往復させていれば強度もじゅうぶん。布と親しんでいて着心地もよい。ミシンでがっつり縫った洋服にはもちろんない味で、手縫いがっつりの上等な着物にもない味。手が考えていることを頭が感じる。

これは製本ワークショップのときの誰かさんのスナップ。
ほらね、手が考えている。手の速度で考えている。
by suigyu21
| 2011-02-09 20:24
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