初夢なのに
富士は見えない、鷹はいない、茄子もなかった。私は深い谷底に吸い込まれるような断崖に立っている。木も草も生えていない。岩石だけの谷からのぼってくる乾燥した気持のいい風に吹かれて立っているのは誰かにここに呼ばれて来たから。家からは遠い知らないところだ。どうやってたどり着いたのだろうと考えていると、会いたいと思っていた人が谷から軽やかに登ってきた。その人の姿を見たとたん、そうだったのかと、ここにいることの意味がわかり、ほんの少し苦しさの混じった懐かしさがこみあげる。それからお互いに駆け寄ってやわらかく抱き合った。
めずらしく夢を見たとおりに覚えているのは、そのすぐ後で目が醒めたからだろう。谷からのぼってくる風や抱き合った感触がのこっていたので、暗闇でしばらく目を開き、見たばかりの夢を反芻した。そしてまた眠りにおちた、ぐっすりと遅い朝まで。そのための夢だったのかな?
めずらしく夢を見たとおりに覚えているのは、そのすぐ後で目が醒めたからだろう。谷からのぼってくる風や抱き合った感触がのこっていたので、暗闇でしばらく目を開き、見たばかりの夢を反芻した。そしてまた眠りにおちた、ぐっすりと遅い朝まで。そのための夢だったのかな?
by suigyu21
| 2011-01-07 00:43
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