島で
片岡義男さんの『時差のないふたつの島』を青空文庫で公開した。これでやっと三冊め。最初の一字から入力しなくてはならないのだから、歩みがのろいのはしかたがない。次の『波乗りの島』にむかって進もう。
青空文庫版には載せなかったが、1987年に出版されたオリジナルの『時差のないふたつの島』には津野海太郎さんが解説を書いている。ちょうど片岡さんと水牛とがはじめてほんの少し交差したころだ。片岡さんがホストの「気まぐれ飛行船」というラジオ番組に津野さんと高橋悠治さんがゲスト出演して、水牛楽団の歌がオンエアされた。ハワイの開発に反対する「フジムラ・ストア」という歌を片岡さんがおしえてくれたのは、たぶんその「気まぐれ飛行船」がきっかけだったのではないか。津野さんの解説によると、すでに水牛楽団のレパートリーになっている。
『時差のないふたつの島』は発売と同時に読んで、とてもおもしろいと思った。小説家が小説を書こうとしていろんな人と出会ったり再会したりしながら、小説のアイディアを手にいれていく、という小説。主人公の「ぼく」が書いた文章というのが間に挟まれていたりして、なんてヘンな小説だろうと思ったことをなつかしく思い出す。そしてそのまま今でも好きな小説のひとつという位置にあり続けている。
青空文庫版には載せなかったが、1987年に出版されたオリジナルの『時差のないふたつの島』には津野海太郎さんが解説を書いている。ちょうど片岡さんと水牛とがはじめてほんの少し交差したころだ。片岡さんがホストの「気まぐれ飛行船」というラジオ番組に津野さんと高橋悠治さんがゲスト出演して、水牛楽団の歌がオンエアされた。ハワイの開発に反対する「フジムラ・ストア」という歌を片岡さんがおしえてくれたのは、たぶんその「気まぐれ飛行船」がきっかけだったのではないか。津野さんの解説によると、すでに水牛楽団のレパートリーになっている。
『時差のないふたつの島』は発売と同時に読んで、とてもおもしろいと思った。小説家が小説を書こうとしていろんな人と出会ったり再会したりしながら、小説のアイディアを手にいれていく、という小説。主人公の「ぼく」が書いた文章というのが間に挟まれていたりして、なんてヘンな小説だろうと思ったことをなつかしく思い出す。そしてそのまま今でも好きな小説のひとつという位置にあり続けている。
by suigyu21
| 2010-10-05 23:50
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