急ぐことはない
興味があるのはなんといってもお酒と怠けることだ。ふたつとも人類の歴史にずっと伴走していて、お酒を飲む話は禁酒の話よりおもしろいし、勤勉より怠惰のほうが魅力的だと思うのだ。
「どの程度まで人間が本来怠惰なのかは考えもつかないことである。人間が生きているのは、ただ眠り、無為に生き、じっとしたままでいるためであるかのようだ。(中略)なにもしないということは、自己保存の情念についで、人間の最初の、しかももっとも強い情念である。よく眺めてみれば、われわれの間にあってさえも、おのおのが働くのは休息にたどりつくためであり、さらにわれわれを勤勉にしているのは、怠惰なのであるということが分るであろう」(ルソー『言語起源説』小林善彦訳)
松山巖『ちょっと怠けるヒント』からの孫引きです。まず怠惰ありき、というところが心の底から納得できて、やすらかな気持ちになる。はじめてルソーを身近に感じた。
「どの程度まで人間が本来怠惰なのかは考えもつかないことである。人間が生きているのは、ただ眠り、無為に生き、じっとしたままでいるためであるかのようだ。(中略)なにもしないということは、自己保存の情念についで、人間の最初の、しかももっとも強い情念である。よく眺めてみれば、われわれの間にあってさえも、おのおのが働くのは休息にたどりつくためであり、さらにわれわれを勤勉にしているのは、怠惰なのであるということが分るであろう」(ルソー『言語起源説』小林善彦訳)
松山巖『ちょっと怠けるヒント』からの孫引きです。まず怠惰ありき、というところが心の底から納得できて、やすらかな気持ちになる。はじめてルソーを身近に感じた。
by suigyu21
| 2010-06-25 23:03
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