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水牛だより

秘密の場所で

片岡義男さんの『文房具を買いに』の角川文庫版が出来上がって、そのお披露目と、短編小説集の打ち合わせと、関係のない話を同時進行。いつもの羊料理にトルコの白ワインとブルガリアの赤ワインで。

文庫本は写真の印刷がとりわけ美しい。元の単行本よりも美しく仕上がっているばかりか、写真に撮られた実物よりも美しく感じる。

この本はなつかしい。なぜなら、私が片岡さんに送ったカードの封筒の一部が写真に撮られて載っているから。単行本が発売された日に青山ブックセンターで立ち読みしてはじめてそのことを発見した。一冊買って青山通りを渋谷にむけて歩いていると、むこうから中年男性がつかつかと私に歩み寄ってきて言うのだ。幸運の相がお顔に出ています、もっとくわしくみせてください、と。そんなににやにやしていたのだろうか。いたのだろうな。見てもらえばよかったね、これからたいへんなことになりますよ、と言われたかもしれない、と片岡さんが笑いながら言う。

新しい短編小説集のほうは、長めのあとがきも出来上がったので、これから完全データにまとめて入稿となる。タイトルは『階段を駆け上がる』、左右社からもうすぐ出ます。
by suigyu21 | 2010-05-18 14:41 | Comments(1)
Commented by ital at 2010-05-20 06:22 x
ごくろうさまです。短編集、楽しみにしてます。本山賢司さんの表紙イラストも早く見てみたいです。