わかれ道
家の前がバス停なので、寒いときはついバスに乗る。寒くてしかも雨が降っているきょうのような日ならぜったいにバスだ。目的地まで、乗っている時間は電車より長いのかもしれないが、窓の外の景色をぼんやりと見ているだけで退屈しない。そしてぼんやりおんなじ景色を見ているうちに、このあたりには鋭角の二叉路というのがわりとたくさんあることに気づいた。農道の名残りもあるのだろうか。道のわかれるところの角度がとんがっているほど、岐路にある建物の端っこがおもしろい。あたたかくなったら、いま記憶にある鋭角の二叉路をすべて写真に撮ってみようと思いたつ。
かつて住んでいたところの近くの大きな二叉路がわかれるとにろは交番があった。正面のドアが二つの道路が合流する中心を向いていて、なにかアブナい、という感じだったのだが、ついにあるとき、どちらへの道だったか、曲がりきれなかった車が交番に激突して、駐在のおまわりさんが死んだ。その事故の後しばらく交番は無人で、やがて閉鎖されたのだった。
かつて住んでいたところの近くの大きな二叉路がわかれるとにろは交番があった。正面のドアが二つの道路が合流する中心を向いていて、なにかアブナい、という感じだったのだが、ついにあるとき、どちらへの道だったか、曲がりきれなかった車が交番に激突して、駐在のおまわりさんが死んだ。その事故の後しばらく交番は無人で、やがて閉鎖されたのだった。
by suigyu21
| 2010-02-13 21:26
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