花はやがて散る

毎年見ている近所のみどりのさくらの花。ことしは写真に撮って、御衣黄(ぎょいこう)という名前も覚えた。地下鉄が開通したころだったか、道の両側にいっせいに八重桜の若木が植えられたとき、偶然混じってここに咲いているのだ。八重桜ははなびらの数が多いうえに色も濃い。そのなかにあるこの一本は、満開でもみどり一色だから、まるで葉がしげっているように見える。はなびらが光合成するためにみどりになるということだから、葉に見えるのも道理です。
さくらの次は竹の子。これは、毎年恵まれている。まず小泉循環農場の野菜の箱に一本あるいは二本入って届くのが最初。そのうち竹林を有する家に嫁いだ友だちから数本もらう。さらに今年は別の友人が竹林の隣にある庭に出たのを掘っておくから食べにおいで、と誘ってくれた。竹の子三昧の午後。竹の筒に日本酒をいれてたき火でおかんをするんです。たき火にあたりながら飲む。おいしい。たき火のすぐそばに次の穂先がちょこんとふたつも出ていた。あたためられて一気に育ったかもしれない。きっと翌日も掘ったのでしょう。掘る時期は限られているから、毎日が竹の子とのおいかけごっこだと当主は言っていた。
by suigyu21
| 2009-04-19 17:58
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