土曜日が暮れていく
週末の昼下がりの蕎麦屋で。隣のテーブルにお父さんと5歳くらいの息子が向き合って坐っていた。お父さんはすでに鴨せいろ(とおぼしきもの)を食べ終わってるが、息子は天せいろと格闘中だ。彼のためにお店の人が用意してくれたちいさな茶碗とフォークはしっかりとテーブルの隅におしやって、割り箸で食べている。蕎麦の半分くらいを食べたところで天ぷらに移る。「しっぽのところがカリカリしてておいしい」と鱚はなんとか箸でやっつけたが、海老は手でぶらさげて食べる方針にしたようだ。彼の残した蕎麦を食べながら、「ビール飲めよ」とお父さんが言う。「ん〜、あんまりのどはかわいてないんだけど」とまず天ぷらをたいらげて、それからお父さんがグラスに注いでくれたビールをぐびぐびと飲み干した。私の隣でカレー南蛮を食べていた若くてお酒に弱そうな男の子が、驚いて箸を止めた。が、私は見たのだ、「こどもビール」というラベルを。でもね、アルコールは入ってなくてもビールだもの、あんなふうに飲んだら酔っぱらったにちがいない。つられてお銚子一本頼んじゃって、超満足のひとときでした。
by suigyu21
| 2009-02-25 23:32
|
Comments(3)