おなじことを考えている
『図書館 愛書家の楽園』(アルベルト・マングェル)を開いて読み出した。はしがきのはじめに引用されている文言に自分を言い当てられたように感じたので、記念に写しておくことにする。
「このように移ろいやすい気質(これによって成功することはまずないが)の持ち主である私は、落ち着きのないスパニエル犬が目をとめた鳥にいちいち吠えつき、狩猟の獲物をほったらかしにしてしまうのと同様、移ろう気質のままにたゆたい、不足に思うべきこと、また不足に思うのが正しいかもしれないことをほったらかしにして、まさに「どこにでもいることはどこにもいないのと同じ」という言葉のとおり……これまでたくさんの書物を読破してきたというのに、順序だった読み方をしなかったせいで、たいした効果もあげられず、書庫にあるさまざまな人の著書を手当たりしだいに読みながら、要領、秩序、記憶力、判断力に欠けているせいで、ほとんど利益を得ていないのだ。」
ロバート・バートン『憂鬱症の解剖』
「このように移ろいやすい気質(これによって成功することはまずないが)の持ち主である私は、落ち着きのないスパニエル犬が目をとめた鳥にいちいち吠えつき、狩猟の獲物をほったらかしにしてしまうのと同様、移ろう気質のままにたゆたい、不足に思うべきこと、また不足に思うのが正しいかもしれないことをほったらかしにして、まさに「どこにでもいることはどこにもいないのと同じ」という言葉のとおり……これまでたくさんの書物を読破してきたというのに、順序だった読み方をしなかったせいで、たいした効果もあげられず、書庫にあるさまざまな人の著書を手当たりしだいに読みながら、要領、秩序、記憶力、判断力に欠けているせいで、ほとんど利益を得ていないのだ。」
ロバート・バートン『憂鬱症の解剖』
by suigyu21
| 2009-02-18 00:00
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