水牛だより

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カラワンと

秋にタイのバンド、カラワンのスラチャイ・ジャンティマトンとモンコン・ウトックが豊田勇造さんたちに招かれて日本にやってくるという連絡があった。うれしい。ライブもいくつか予定されているらしい。うれしい。

彼らを最初に日本に招いて紹介したのは、我ら水牛だったけれど、その後はいろんな人たちが彼らとの関係を継いでくれて、「日本は第二の故郷だ」と彼らが感じるまでになっている。うれしい。

彼らとともに過ごした時間はそんなに長いものではない。1970年代後半から80年代にかけてのタイの政治的な状況に巻き込まれたかたちで彼らと知り合った。知り合った当時は彼らの身の安全を第一に考えなければならない厳しい時期だったので、日本とはまったく異なる世界があることを自然に知った。

知り合うということは同じ時間をともに過ごすことで、そこではただひとりひとりの人間なのだった。お互いにどこまでわかりあえたのか、なんとも言えないが、何がどうなっても、死ぬまで友情は続くことだけはわかっている。

その確信は、会うときがすべてということと深い関係があると思う。彼らはもう古い友人と言っていいと思うけれど、ご機嫌伺いのような連絡は一度もしたことがない。何年隔てたあとでも、会えばいつでもすんなりと迷いのない親しさに満たされる。この秋も、年取ったねえ、と言って笑い合うだろう。それまでに、すっかり錆びついたタイ語を取り戻せるだろうか。

自分にとっての幸運はどこからやってくるのかわからない。暗い時代には個人的な幸運が多いような気がする。


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by suigyu21 | 2014-06-10 23:01 | Comments(0)