水牛だより

<   2013年 09月 ( 2 )   > この月の画像一覧

奇数の月のおわりに

テーブルの上の栃の実は艶やかさをうしない、乾いた茶色になった。水分が抜けたのか、表面には少ししわもある。

浄水器のフィルターを二ヶ月に一度、交換する。二ヶ月に一度だからいつも奇数月だ。今月はその月で、前回交換したのは7月だった。早くやってきた猛暑の最中に二ヶ月先の9月のことを思ってみるが、あまりうまく想像できない。さらに猛暑の8月のひと月を経て、9月になってみると、不思議なほどにぐっと涼しい。次の交換は11月だ。寒くなっているのだろうか。快適な気温のときには暑さも寒さも忘れている。

蚊にさされやすい。換気のためにドアを開けていたら、そこからやぶ蚊が一匹侵入してきて、あっという間に数カ所刺された。ふと見ると、その黒いやぶ蚊が床から飛び立とうとしては、すぐに墜落している。血を吸い過ぎて、身が重すぎるらしい。そんなに欲望したのか。飛んでは落ちるのを三度ほど観察してから、掌でつぶした。フランボワーズ・ソルベのような暗い紅い色の血が掌についた。自分の血です。蚊にとっては失敗、私にとっては痒いだけだった。何の役にもたっていない。無駄に刺さないでもらいたい。

きのうは斎藤晴彦さんが昭和歌謡を歌うライブ。知らない歌は一曲もなかった。「君待てども」と「港が見える丘」が好き。2曲とも東辰三作詞作曲で、歌ったのは平野愛子。「燦く星座」は歌詞がなんともだなあ。「男純情の愛の星の色」なんて、いまのひとはだれも考えつかないと思う。
[PR]
by suigyu21 | 2013-09-29 23:04 | Comments(0)

論外の日々

人気の朝ドラ「あまちゃん」を見ていないと言うと、「人非人だ」と言われた。何であったか、自分にとっては当然の「していないこと」を言うと、「論外だ」と言われた。そんな日々が過ぎていく。

レイニーデイでのクリエイティブ・ライティング2013。1回目の講師は片岡義男さん。テーマは「短編の魅力」だが、「漫然と書く」ことにシフトしていく。自分がじゅうぶん書いたと思えるまで書くのが漫然と書くことだという。思いではなくアクションを書く。思いを書いたら堂々巡りになってしまう、堂々めぐりはダメです。色や形を書く。時間順に書く。時間順に端から書いていく。センテンスはなるべく短く。その短い文をどんどん積んでいけばいい。

仙台から一晩泊で東京に来た友人のおみやげは大きな栃の実がひとつ。固く厚い果皮はきれいに三つに割れる構造で、果皮の内側のふかふかに包まれた実はつややかな濃い茶色をしている。栗に似ているがとんがりがなく丸い。テーブルの上にその丸い実と三つに割れた果皮を置いておき、しばらく観察してみることにした。栃の実はおいしい。だが食べるためにはアク抜きが必要で、それにとんでもなく手間がかかる。東北では乾燥して飢饉用に保存されていた。
[PR]
by suigyu21 | 2013-09-16 22:47 | Comments(2)