水牛だより

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スマートな日に

年末に友人からもらった日めくりの卓上カレンダーに、きょう(1月6日)は「スマートな日」だというひと言が印刷されているのに目を止める。一日が終わりに近づいてもそういう実感はないけれど、それこそが「スマートな日」なのかもしれない。

高橋茅香子ヴァシュリ通信で、久しぶりに茅香子さんの「98字日記—ひとりのときに」を読んだ。ツイッターよりもずっと前に始められたのをどこかのサイトで毎日楽しみに読んでいたことも思い出す。「 この日記は文章を書く鍛錬として書きはじめました。「98字」は自分への課題のひとつです。バイオリニストが演奏前に調弦するA(アー)の音のように、正確に、短く、つづく音楽が気持ちよく響くことを願って。 」とまえがきにある。これから毎日読めるのだと思うとうれしい。最近のものから、いいな、と個人的に思ったものを少しだけ以下に転載しておこう。ほら、きれいに98字でしょ。

1月4日(金)
そうか、こういうものだったのか。人生を、そう思うことがある。まだ終わったわけではないけれど、若いときの想定にはなかった日々を過ごしながら、決して悔いてもいず、喜びばかりでもなく、ただ、そう思う。

12月19日(水)
高得点ではなかったが I LOVE YOU の訳で私が好きだったのは、若林コトバスターの「コンビニに寄るけれどなにか要るものある?」だった。夏目漱石の「月が綺麗だね」は訳の幅を広げたと言われすぎて陳腐になった。

11月29日(木)
一日を振り返って一番大切だった出来事はここには書かない。出来事ではなく心に響いたことを記していて、それは人にはどうでもいいことばかりだと思う。だからこういう心の発露は友人を失う事だと実感している。

11月20日(火)
「そんなこと、だいじょうぶなんだよ、きみ!もうそんなことを考えるのは、よしたまえよ」(ケネス・グレーアム作、石井桃子訳『たのしい川べ』から)。そう言ってあげたいときがある。言ってもらいたいときもある。

10月22日(月)
Mは我が子ながら綺麗な人だ。十代の頃、ピアノの発表会などで全部終わった時によく、その日初めて会った小さな子がMのスカートを握って、別れたくないと泣いた。道ですれ違った犬が、ハッと振り向く人でもある。
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by suigyu21 | 2013-01-06 21:39 | Comments(0)