水牛だより

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新月の夜は

いまや唯一毎号買っている雑誌は季刊「うかたま」だけ。秋の最新号は味噌と月の特集だった。特集に関して農文協で出している本の宣伝のページがあり、そこで『月と農業』という本を見つけた。「高度な天文学を誇った古代文明が滅びた一方で、中南米には連綿として受け継がれた民衆知も存在している。作物、家畜の育ち、人の生死をも左右する月の満ち欠けとその力。月齢に合わせた農業と暮らしの技術を素朴な絵で事細かに紹介。J・R・リベラ著」

8月31日のブルームーン(月に二度目の満月)のとき、海辺のホテルのバーのテラスで、モヒートを飲みつつその光を浴びた。思いを同じくする友が「月を見るにはここが一番!」と案内してくれたその場所はほんとに、月を見るために存在しているような場所だった。でもそれを知っているのは彼女と私だけらしく、ほかには誰もいない。空にはまあるい月、目の下を通っている道の向こうはすぐに海だ。波打ち際が月光でかがやいている。美しい。そしてそれだけではない。「人の生死をも左右する」という月の不思議がからだじゅうに充満してくるのを感じるのだ。寿命がのびたような気もするし、ぱったり死んでもいいような感じもする。

『月と農業』を手に入れ、新月の日に読み始めようと思っていた。ぱらぱらとページをめくっていると、こんな記述が目についた。

水は単に水素と酸素のみならず、多くのものを含んでいる。水は、もっと傑出した働きを与えられている。たとえば、月からもたらされるある種の力を地上で誘導する働きなどである。地球上で月の力を配分する役割は水のものだ。月(月光)と地上の水との関係は、ある種の特別な関係がある。

月を見るのに海辺を選んだことには理由があったのだ。正しく月に引かれたということですね。
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by suigyu21 | 2012-09-16 21:25 | Comments(0)