水牛だより

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夢と腕時計

去年の夏の暑い日の午後だった。打ち合わせが終わって、片岡義男さんと二杯目のコーヒーを飲んでいるとき、写真集を出せるかもしれない。写真は東京を撮る。タイトルを先に決めたいから考えるように、という課題を与えられた。たまには哲学的なタイトルはどうですか? たとえば『生きる』とか。それは80点、という評価が返ってきた。次に『この世界の出来ばえ』はどうですか? と言ってみると、いいですねえ、それにしましょう、『この夢の出来ばえ』です。一部修正を加えられて(笑)タイトルは決まった。そして秋から冬にかけて何度か撮影のおとももした。しかし写真集そのものにはタッチしていないから、出来上がりを楽しみに待っている、今なのだ。

『この夢の出来ばえ』(フルカラー)と同時に出版される堀江敏幸さんの写真集『目ざめて腕時計をみると』(モノクロ)はなりゆきで編集を担当した。堀江さんとははじめてのシゴトで、しかも写真集なので、とまどうこともあったが(たぶん堀江さんもね)なんとか着地したと思う。正方形のかわいらしい版型、地味なところが目立つ装幀は堀江さんらしい。タイトルは収録されている写真の一葉から取られている。ある本の本文のあるページを撮ったもので、その始まりが「目ざめて腕時計をみると」なのでした。その本とは何か、あとがきで明かされている。

二冊の写真集から何枚かの写真が引き伸ばされて、写真展も開催される。さらに4月15日の午後にはお二人のトークも。写真集、写真展、トークの詳しい情報はこちらにあります。
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by suigyu21 | 2012-03-31 13:15 | Comments(2)

久しぶりの青空

青空文庫のaozorablogが再開した。
青空を愛する者のひとりとして投稿している。
わたしがひとりであるように、ひとりがたくさんいるブログです。
読んでね。
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by suigyu21 | 2012-03-12 21:21 | Comments(0)

3月11日には

ひとつ前に書いた「異なる声」はスタジオイワトと水牛とで共催する。いつものようにひっそりと、しかし閉ざされないようにと願いつつ。

そのちいさな願いが届いたのか、沖縄で参加するという申し込みがあった。「ひとりで、勝手に離れたところから参加することにしました。ネットでつながっているご時世ですが、つながってなくてもそこらへんは意気みたいなものを汲んでください」とメールにある。その場がネットでつながっていないことが逆にうれしく感じられる。イワトにいる全員がそのとき沖縄にいる彼を想像する。3月11日という日にふさわしい。

そんなふうに、考えていたより開放されてきた「異なる声」だから、当日イワトに来られなくても、申し込んでください。『東歌篇━異なる声 独吟千句』を送りますから、11日の午後(イワトでの開始は14時)にそのなかのどこかを音読するという参加のしかたです。いかがでしょうか。

また『東歌篇━異なる声 独吟千句』は一般的な書店では手に入らないので、当日の参加は無理だけど、読んでみたいな〜と思われたら、ご連絡ください。お分けできると思います。
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by suigyu21 | 2012-03-05 15:57 | Comments(0)