水牛だより

<   2010年 07月 ( 2 )   > この月の画像一覧

夢の結晶

これまでコンサートを企画したときには、かならずといっていいほど当日配るプログラムを作ってきた。楽しみのひとつでもあったけれど、今回の「影の反オペラ」はそれをしなかった。ちらしに曲目とかんたんな解説が載っているし、歌われ、語られるのはみな日本語だから、聞けばわかる、と思ったのだ。曲についてはそのときに話す、と作曲者が言っていたこともある。

日本語で歌う「冬の旅」初演のとき、せっかく日本語に訳したのだからプリントして配ろうか、と提案してみた。そうするとお客さんは歌詞ばかりを見ていることになるから賛成できない、と斎藤晴彦さんは言った。いっせいにページをめくる音がステージで歌っている斎藤さんを襲う。それに「まちがうことだってあるしさ」。ごもっとも。というわけで親切なことがかならずしもいいとはかぎらない。

でも、見たり聞いたりしたあとで、詩のぜんたいをゆっくりと味わいたいと思うことはあるから、「影の反オペラ」のときの三つの詩は8月1日更新の水牛に載せることにした。「冬の旅」の詩も小さな冊子にするとよさそうだ、と猛暑の昼下がりに夢想する。
[PR]
by suigyu21 | 2010-07-24 14:45 | Comments(0)

小さくあること

外で用事があって、残った時間に家で雑用をやっていると、落ち着いてブログやツイッターに書く時間はほとんどない。PCに向かうのは家だけで、と決めているので、なおさらのこと。そしてそのうち書こうと思っていたことを忘れてしまう。怠惰でいることにも意思はいるけれど、これはそれ以前のモンダイかもしれない。

ボイジャーの理想書店で津野海太郎さんの『小さなメディアの必要』がiPadやiPhoneでも読めるようになって、無料でダウンロード出来る。

『小さなメディアの必要』はフロッピーディスクではじめて電子ブックになった。そのとき電子化を手伝った。それから何度か脱皮をかさね、この「本」はいつも技術の最先端にあり続けている。なんといってもそもそもの初出は「水牛通信」ですからね、現代の古典でもあるわけです。インターネットを利用している人ならば、小さなメディアがどのようなものか、そしてそれが必要なことはほとんど直感的に理解できるだろうと思う。しかし、ほんとうに重要なことは小さなメディアであり続けることだ。大きくなってはいけない。

そうだ、「影の反オペラ」はあすからです。これも出演者やスタッフがやりたいようにできることが重要なことだった。シアターイワトや水牛のような小さな組織ならば、すんなりと物事はすすんでいく。ぜひとも成果を見てほしい。予約してくださったみなさん、お忘れなくおでかけくださいね。受付でお待ちしています。当日券も少しあります。
[PR]
by suigyu21 | 2010-07-15 13:15 | Comments(0)