水牛だより

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日々というもの

うたのイワトの初日を無事に終えて、きょうは2月の水牛のための準備をしなくてはと思いつつ、やらずに別のことにかまけた。うたイワの余韻のせいかなあ。やらなければならないことを少しのあいだだけ脇に置いておく。こういうことがかなり頻繁におきるので、日々というものに答えは出ない。

水牛を更新したら、次はひょうげん塾での製本ワークショップの準備にとりかかる。参加する人たちのそれぞれの綴じたいものをワークショップのその日まで、ブログであれこれ相談してイメージを明確にしていきたい(うまくいくか・・・)。いつの間にか製本に足を踏み入れて、こんなことを書いている自分というものにも答えはまったく出ない。答えが出なくても困っているわけではありませんけどね。
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by suigyu21 | 2009-01-31 00:31 | Comments(2)

歌と朗読とで詩を感じる夜

うたのイワトの初日は高橋悠治+鈴木光介+新井純による、高橋悠治ソングブックをうたうというもの。

プログラムは「ぼくは十二歳」、「祖母のうた」、「名前よ立って歩け」、「最後のノート」、「寝物語」、「おやすみなさい」などの予定です。これらの詩を書いた詩人のうち、お元気なのは「祖母のうた」の木村迪夫さんと「寝物語」の藤井貞和さんだけ。久しぶりに歌われる機会なので、おふたりに来ていただくことにしました。そしてそれぞれの歌の前に詩を朗読していただきます。何を読んでくださるのかは当日のお楽しみ。

光介クンと純さんのあかるい声は、聞き慣れた(わたしだけかも?)歌をさらに解放してくれる。木村さんと藤井さんのたたずまいもまた開放系ですから、朗読は詩の核心をストレートに感じさせてくれるでしょう。内容はよくわからなくても、その詩をいいなあと思える、不思議なことです。

1月29日(木)7時開演。シアターイワトで。予約方法などはうたのイワトのリンクにあります。
ぜひおでかけください。
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by suigyu21 | 2009-01-23 01:01 | Comments(2)

時間が斜めに走る

イザベラ・バードは1878年に日本を訪れ、日光から奥地旅行をした。1880年にそれを『日本奥地旅行』として出版したことはよく知られている。その前にはオーストラリアからニュージーランドを経て1873年にホノルルに到着し、7か月ほど滞在した。健康のために航海をすすめられたというのも驚きだが、こんなに遠くまで旅をしたのにさらに驚く。おんぼろの船で最大級の嵐にあって、重い病気なら死んでしまいそうだ。そのときに妹に書き送った手紙をもとに『サンドイッチ諸島での六ヶ月』を出版。2005年に『イザベラ・バードのハワイ紀行』として訳が出た。彼女が書きとめたハワイ島ワイメアの女性の話。

「わたしたちはいつでも幸せよ。どんなことが起きても、いつまでもめそめそしないの。だれかが亡くなったりしたら、もちろん何日かは悲嘆にくれるけれど、その後はまた幸せになる。わたしたちは一日を通して楽しいの。白人のように、楽しいときとふさぎこむときとが交互に訪れたりはしないのよ。くよくよしないということね。人生はとても短いのよ。ハオレはいつも、何が悲しいというの?」

わたしの知っているハワイはイザベラのちょうど100年後、1973年だが、そのころはまだ100年前のハワイはらくらく想像の範囲内だった、と『ハワイ紀行』を読みながら思う。
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by suigyu21 | 2009-01-20 22:08 | Comments(0)

記憶のかなたから

うたのイワトのためのリハ、2回目は新井純さんの番。「祖母のうた」「名前よ立って歩け」「最後のノート」「おやすみなさい」など。彼女も全曲はじめて歌う。おなじ歌なのにわたしの記憶のかなたから聞こえてるものとはちがう。あたらしい声を得て歌が脱皮しているようでおもしろい。

中屋幸吉の詩による「名前よ立って歩け」と「最後のノート」はなんとなく男の歌のような気がしていたけれど、純さんの澄んだ明るい声で聞くと、またいいんです。沖縄の女の人が歌うときのようなき〜んと鋭い声というか発音というか、そういうふうにやってみてはどうか、と提案してみる。
「おやすみなさい」は三絃でなくピアノの伴奏で。伴奏者は次までにちゃんと考えると言っている。
「祖母のうた」の詩はご存知、木村迪夫さん。当日詩の朗読をしてもらえないか、お願いしてみようと思う。上山はきっと雪に埋もれていて農作業はお休みだろうから、他に予定がなければ木村さんはきっと来てくださるにちがいない。

リハはシアターイワトの2階でやっている。階下の劇場では時々自動が稽古中で、ときにコーラスの声などが聞こえてくる。お茶を入れに給湯室に行ったら、ガス台の上に鍋がふたつのっていて、おいしそうなスープが煮えていた。いい劇場だなあ。
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by suigyu21 | 2009-01-11 18:53 | Comments(0)

私を甘やかす空間

新しい年が明けてからずっと雲ひとつない快晴が続いている(@東京よ)。南に面した窓のそばにしばし立ち、太陽からの輻射熱を体いっぱいに受けとめると、体内の暖かさはうらうらと夕方まで持続して甘い。暖房を入れるのも忘れて、ハゲマス城のつる姫(@土田よし子)の気分そのまま。我に返ると外はもう暗い。同じ窓から半月にちかづきつつある月とその近くに輝く金星が見える。きりりとつめたい月と星の光は心のどこかに届いて、夜もまた我に返った私を甘やかす。
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by suigyu21 | 2009-01-03 21:47 | Comments(0)