水牛だより

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見た目ではない、味なのだ。という本

本屋に行くと、その日の目的の書棚をみたあとで、かならず女子供の棚も目を通す。女のコーナーとはすなわち手芸、料理、家庭の医学などの実用書。きのうはそこで『イタリア料理の本』(米沢亜衣)を見て、あまりに美しいので買ってしまった。本は家の裏の大きな書斎(=某中央図書館)でたいていは調達できるから、なるべく買うまいと思っている方針ないしは覚悟はあえなく挫折。
写真は暗い色調で、見開きにひとつ、料理そのものだけがお皿に盛られている。盛りつけ用の飾りはひとつもないのがいい。パスタなぞとても肉感的に見える。素材ににんにくやハーブを少し足して、塩とワインビネガーとオリーブオイルが味を決める(らしい)。野菜は緑色が褪せるまでしっかりと蒸し煮にする。さやいんげんやカリフラワーを歯ごたえがなくなるまで蒸したりゆでたりすると、とろけるような食感で甘みも強くなるのだそうだ。おいしそうだな、やってみよう。
本そのものの美しさも際立っている。糸かがりでよく開く。用紙も本文の色も工夫されているし、180ページほどの本なのに、しおりが二本ついているのも実用書として優れていると思う。
出版したアノニマ・スタジオには打ち合わせで行ったことがある。一階がオープンスペースで、ちいさなお店があり、そこで買った紬のような風合いの手拭いはシックなマフラーとして愛用している。また行こう。
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by suigyu21 | 2008-05-31 00:03 | Comments(0)

青空文庫製本部、出張します

24日(土)午後に製本のワークショップをおこないます。スイッチ・パブリッシングのRainy Day Bookstore &cafeにて。出版社のカフェですから、製本する素材はたくさんあるのです。まずは星野道夫さんの「アラスカどうぶつ記」から。GW明けの告知だったのに、すぐに満員となってびっくり。どんなひとが来るのかな、楽しみです。このシリーズは4-kamaさんと8-makiのユニットが担当します。
ワークショップはカフェの半分のスペースでおこなわれます。あとの半分はいつものようにカフェとして営業していますから、時間と興味があれば、ぜひ冷やかしに来てください。本を読みながらおいしいコーヒーが飲める気持ちのいいカフェです。

青空文庫製本部の次回ワークショップは7月(たぶん)のオフ会の時期にあわせてできるといいな、と考えています。山陰、山陽、近畿など遠くから来られるひとにも参加してほしいから。
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by suigyu21 | 2008-05-21 21:48 | Comments(5)

青空はひろい

青空ニュースに「8-maki recommemdation 青空文庫関係書籍」というコーナーをもらった。もともと果てしのない青空文庫だけれど、関係という部分をどれだけひろげられるか独断と偏見でいく、と決める。真っ先に思い浮かべたのは『FUTON』(中島京子)だった。斎藤美奈子の解説(講談社文庫)が「なーにコレ。すげえおもしれえじゃん!」で始まるのもいいじゃん!
作品や作家に限らずアプローチのしかたはたくさんあるから、当分楽しめそう。これは、という本があったら推薦してくださいね。
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by suigyu21 | 2008-05-19 01:18 | Comments(2)

花ひらく

裏の駐車場の先に数段の階段があって、階段の上から道に出るまでの間はマンションと舗装されていない駐車場兼なんともいいようのない空間になっている。なぜならそこに大きな樹が一本あり、樹の下にはちいさな祠があるからだ。マンションがあろうとも車が置いてあろうとも、その空間の主役は樹だ。由緒あるらしい大木はクスノキだろうと思っていた。連休中の雨の日の夜、帰宅するとあたりに強い香りが漂っていて、その樹の樹冠はうす黄色の小さな房状の花にすっかり覆われ、白っぽく発光しているよう。小さな花が大量にしかも一気に開いて匂いをはなっているのだった。これはクスノキではなくきっとスダジイだな、ドングリの季節に確認しようと決心しつつ、深夜にしばし見とれる。植物のココロを感じるときです。
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by suigyu21 | 2008-05-12 23:39 | Comments(1)