水牛だより

みかんの花咲くまがり角

深夜だった。駅から自宅への帰り道で、最後の角をまがると、みかんの花のつぼみが無数に見える。家の隅に好き勝手に伸びているたった一本のみかんの木だが、去年ある程度の剪定をされて、スカスカになっていた。でもだいじょうぶ、というのか、もっとすごいといったらいいのか、ほんとうに無数のつぼみだ。いまにも開きそうな一枝を記念に失敬して、作業用の机の上に置いておくと、乾燥してからでもいいにおいが残っている。ネロリという精油を知っていれば、ああ、あの香り、です。花を鼻先に持っていって香りを味わえば、心も体も一瞬ではあれ、すっきりして、この世界をそのままに受けいれてしまう。

体の老化が安定したのか、いまはどこといって特に調子の悪いところがない。睡眠さえ足りていれば仕事も出来るし、遊ぶのも楽しい。なにもしないでぼんやりしているのは最高だ。以前ひどい五十肩になった。ずばり五十代のときのこと。そのときにあれこれ聞いたり読んだりしたなかで、もっとも説得されたのは、体のどこもかしこも等しく老化が進むわけではないということだった。体のそこかしこの老化の進み具合の軋みが五十肩となってあらわれる。痛いのも動かないのも、老化が安定するにしたがって知らぬ間に治っていく。不安定と安定を繰り返していくのだと考えれば気楽になろうというものです。
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by suigyu21 | 2016-04-29 20:50 | Comments(1)
Commented by ital at 2016-05-03 18:38 x
僕も数年前に四十肩(五十肩と同じものです)に苦しんだ時期がありました。そのときは意識してストレッチングしたり、運動したりすることでどうにか治しました。どうも油断してあまり動かないでいるとあちこち固くなってしまって、僕の場合、それが不調の原因になったりするようです。どうぞ、お大事にして下さい。