水牛だより

ことしも夏がきた

甥っ子がついに南の島に旅立った。大学を卒業するときに、すぐには就職しないで世界を見てみたい、と言ったヤツだが、なかなかどこへも行かないので、結局は行かないのかなとも思っていたので、一週間で戻ってきてもいいんだから、行ってみればいいよ、と言っていた。島で働くところも見つけたらしく、しばらくは居つくらしい。よかったね。

いつも持ち歩いているかばんの底から、2015年4月11日14時開演、京都フィルハーモニー室内合奏団第198回定期公演のチケットの半券が出てきた。青木昌彦さんとこの世で会った最後の日になってしまったコンサートのチケットなので、なんとなく捨てられないまま、無造作にデスクの上に置いてある。コンサート後にいっしょにワインを飲んだ。いつものように上機嫌な昌彦さんだったなあ。秋にはまた帰ってくるから、そのときには喜寿のお祝いをしようね、と約束したのだった。会うときには飲んで食べる。

亡くなった知らせを聞いてから、喪失感がどんどん深まっていく。いなくなってしまった人との関係と、ともに生きているときの関係とは、かならずしもおなじではない。そしてそれはその人がいなくならないとわからないことなんだな。
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by suigyu21 | 2015-07-28 20:00 | Comments(0)