水牛だより

暑い日のサトウキビ

古書で手に入れた『沖縄ハワイ移民一世の記録』(鳥越皓之 中公新書 1988年)を読んだ。暑い日に、サトウキビから作られるラム酒を飲むのはおいしいが、そこにとどまることなくサトウキビ・プランテーションでの移民の労働を想像するのはよいことだと思う。こどものころにテレビで見ていた力道山のプロレスで、レフリー沖識名の姿も記憶のなかから蘇ってきた。1904年生まれの沖識名は、沖縄からハワイに渡った移民一世だった。わたしがテレビで見たときには50歳を超えたくらいだったのだろう、そんなふうには見えなかったけれど。

ハワイをまず知り、そこから沖縄へと興味がのびていった。沖縄を訪ねてみると、やっぱりハワイと同じとか似ているとか、ほんとに小さなことをいくつも発見した。沖縄はアメリカだったこともあるので、商店の看板はよく似ていると感じたけれど、しかしハワイは英語、沖縄は日本語だ。地理や歴史の共通点があることも同時に知った。30年ほど前のことなので、いまも共通点を感じられるかどうかは大きな謎だ。

1945年8月15日生まれの友人がいる。ものごころついてからは毎年ラジやテレビのその日のニュースで「あれから×年」と言われて、自分の年齢は忘れることのできないものだと言っている。ほんの少し後に生まれた私とは、甘い甘い砂糖に関する記憶がまったく違う。彼女にとってはごちそうであり、私にとっては当たり前のことだった.そういう話をしながら戦後の復興の速さを実感していたのかもしれない。彼女は防空壕のなかで生まれたのではなかったのかな。あれ、それは別の友人だったかな。


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by suigyu21 | 2014-07-29 21:04 | Comments(0)