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水牛だより

七夕の日に冬の時代を感じる

四釜さんと八巻のbookbar32というユニットで、上製本30部の注文を受けた。連句集の続編なので、レイアウトその他は正編に準じて本文を用意した。俳句は17文字分の上下をあわせる。つまりどんな文字数でも上下はそろっていて均等割にする。しかも下の句は一字下げではじめる。そこでまず躓いて、イン・デザインに詳しい友人の知恵を借りた。レイアウト完成後はpdfに書きだしてそれを小冊子として16ページずつプリントする。プリントした紙を二つ折りにして丁合いをとる。穴をあけ、糸でかがる。紙を折るところから糸綴じまではPCから離れた作業になる。アイロン台にカッティングボードを敷いて作業台とする。サイズといい高さといい、申し分ない。でも見たところはじゅうぶんに貧乏くさくて、絵に描いたような零細の雰囲気だ。

暑さで汗ばむ手ではうまくいかないので、ひんやりと冷房をきかせて励む。もともとこの家は30アンペアなので、節電には以前から気をつけているから、ことしもこれまでとおなじ。

扉の用紙を選ぶために東急ハンズや伊東屋を見て回ったら、製本は小さなブームが去ったのか、あるいは見捨てられたのか、以前は店頭にあった道具類などなんにもなくなっている。早くも冬の時代なのだろうか。。。困るなあ。そう簡単に撤退しないでくださいよ。細々とでも続けるつもりなのだから。
by suigyu21 | 2011-07-07 14:45 | Comments(0)