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水牛だより

なにを買ったの? 文房具。

片岡義男さんの新しい本は『なにを買ったの? 文房具』というタイトルがラブリーだ。文房具について書くために、買って集めて写真に撮って装幀もしてしまった、というたたずまい。何度か買い物におつきあいしたが、文房具のお店に入ると、つい自分の興味のままにうろうろしてしまって、片岡さんが何を買ったのか、知らないまま。これでは「おつきあいした」とはいえないかもしれない。でも文房ではないものを見ているときはだいたい同じものを見ていたので、5ページのマグカップや21ページのガラスのフラスコのような容器はちゃんと覚えているけれど、鉛筆を活けるためのものとは知りませんでした。

鉛筆を何本か削ってみたので、ちょっとメモするときはそれを使っている。鉛筆の字は固定されていない感じがあってよい。中学生のとき、小学生用の大きなマスの国語のノートに毎日漢字を一文字二行分(24回だったか30回だったか)書くことが宿題のひとつだった。一週間に一度提出する。漢字を覚えるためでなく、きれいに書くことがこの宿題の課題だったので、鉛筆の芯や削り具合を吟味したり楽しいこともあったなあ。こんなふうにキーを打って字を書くことになるとは想像もできず、きれいな字を書きたいと単純に思っていたのでした。
by suigyu21 | 2009-03-24 16:55 | Comments(0)