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水牛だより

ともしびのように

夏には出来なかった青空文庫製本部の実習を、半年ぶりに決行。それぞれの興味のおもむくままの製本をこころみる集まりなので、統一感や中心のまったくないヘンな「部活」(命名は四釜さん)なのだ。40ページくらいの中綴じ、革装丁の絵はがき集、なにがなんでも丸背の上製本にこだわり続けるひとなど、ほんとにてんでばらばらだから、強烈な自分勝手はこういうときには強い味方だ。目は自分の手元だけをしっかりと凝視するも、耳と口は開放して、みんなでゆるい会話を楽しみながらの4時間あまり。実際に手を動かしていることの延長として、次の課題が自然にたちのぼってきたり、頭で考えるのとはちょっと回路がちがう。

この「部活」には青空文庫の全ファイルを製本してしまおう、という大胆すぎる目標がある。(ほんと?)ページ数もさまざまだからいろんなタイプの製本をためすことのできる機会だと言っておこうか。失敗してもいいんです、失敗作こそほんとうに参考になるのですから。

弱火ながらも燃え続けているせいで、来年度はシアターイワトの「ひょうげん塾」で年4回のワークショップをすることになった。読む本だけでなく、楽譜や台本など、気持ちよく使える実用のための製本をやってみるのはどうだろうか。きちんと決まったら、あらためてお知らせします。
by suigyu21 | 2008-11-17 21:21 | Comments(1)
Commented by espera at 2008-11-22 18:10 x
最近ある詩人の作品を日本語にする許諾をえたので、すこしずつ訳していきたいと思っているのですが、いずれそれを小さな手作り詩集にして…なんて、このサイトを見ていて思いつきいました。そのときは、よろしく!